桜堤防観桜会大花火大会


秋田県湯沢市 2000/4/29 19:00~ お薦め度:3 場所取り困難度:2 渋滞度:2


ゴールデンウィークの期間中に開催される花火大会は、全国を探してもあまりないのですが、秋田県湯沢市では、今年で16回目をむかえる、桜堤防観桜会 大花火大会が開催されます。今回花火大会に行くにあたって情報が全く無かったので、湯沢市にメールで問い合わせたところ、丁寧に、打ち上げ場所や打ち上げ時間等を教えて頂きました この情報を頼りに、我が家から打ち上げ場所まで、ナビでルート検索をしてみると、実に520kmあります。「花火旅日記」始まって以来の遠距離移動です。今回は、mooraと二人で東北旅行を兼ねて出発です。

(前日PM)
花火大会前日です。
全行程520km中、高速道路250Km、一般道270km、想定移動時間9時間余りと長丁場になるため、中間地点である新潟まで、夜の間に移動します。宿はとっていませんので、車中泊です。約2時間半、高速道路を走り、PA(パーキングエリア)で一眠りです。眠りやすいようにと、なるべくPAの隅の暗い場所を選びたかったのですが、すでに、一番隅は1台先客がいたので、その横に駐車しました。途中から降り出した雨と、強い風、さらに本線を走る車の音がうるさかったですが、愛用の耳栓をして、休みました。

(AM)
あまり熟睡できないまま、目覚めました。昨晩、PAに到着した時は暗くて良く分からなかったのですが、隣に停まっていた車の向こう側に、テントが張られていました。昨晩PAに着いて隣の車の中を見た時に誰もいなかったので、“この車の持ち主は何処にいったのだろう”とは思ってはいたのですが、まさかテントで寝ているとは 。あ然として、暫くテントをみていると、中から人が出てきました。きっと、“学生の貧乏旅行なのだろう”と勝手に決め付けていたのですが、出てきたのは、50代前後のおばさんでした。“すごいな、この雨の中テントで寝ていたんだ”とさらに見ていると、ぞろぞろと、3人の同じ年の頃のおばさんが出てきました。おばさん達は、テキパキとテントを片付け、歯磨き、洗顔をすますと出発していきました。ちなみにこのおばさま達、登山家風の服装でした。山に寝泊りする事に比べたら、PA等は何倍も好条件の場所なのでしょう。

(AM)
テントおばさんに遅れる事30分、我々も北に向けて出発です。ここからは、一般道をひたすら、北に向けて進みます。
(PM)
走ること約6時間、途中、何度か休憩をしつつ、無事、打ち上げ場所に到着しました。雄物川の文月橋から中川原橋にかけての堤防に桜並木が続いていますが、遠目に見てもまだ満開ではなさそうです。地元のおじさんの話しによると、「例年は桜が散り始める頃に、この花火大会があるんだが、今年は桜が遅いね」と教えてもらいました。
初めてきた場所で、まずやらなければならないのが、撮影場所決めです。川の向こう岸では、すでに筒のセッティングが終了しています。向かって右側がスターマイン用の筒、左側が単発(最大10号玉)の筒です。桜と花火が一緒に写りそうな場所を探して、桜並木を端から端まで、一通り見て歩き、文月橋付近から撮ることに決めました。
この時間では、花火観覧の場所取りは、ほとんどされておらず、観覧客の出足は遅そうです。
(PM)
昨晩は熟睡できなかった事もあり、少し休む事にしました。大会本部でもらったプログラムに無料駐車場の案内があったので、そこに車を停めに行きました。『駐車場では係員の指示に従ってください』と書かれているのですが、係員が見当たらないので、適当に駐車して休みました。

(PM)
打ち上げ、1時間前です。
やっと駐車場の係員がやってきました。観覧客も、ぼちぼち集まり始めてきました。そろそろ、撮影の準備開始です。先ほど、ロケハンした場所に行くと、「む!む!先客が!」しっかり三脚を立てて、打ち上げ方向を眺めています。この場所以外に、良い場所が見あたらなかったので、一緒に撮らせてもらう事にしました。近づいてみれば、なんと『日本の花火』の花火野郎さんではないですか。「ご一緒しても、宜しいですか」と聞くと、「どうぞ。途中でいなくなりますけど・・・」と、おっしゃっていました。打ち上げが始まって、半分が過ぎた頃、本当にいなくなってしまいました。どこに行ってしまったかは、「日本の花火」の今年観た花火大会リポートをご覧ください。

秋田に出かける前に、「向こうは寒いだろうか?」とmooraと話したのですが、「桜が咲く位だから、そんなに寒くないんじゃない。」って事で、春の装いで来たのですが、実際には、まだ桜が咲いていないように、気温も結構低いです。
開始間際になって、続々と人が集まってきました。寒いので毛布持参の人達もいます。「本日は雨の心配はありません。ごゆっくりお楽しみください」と、場内アナウンスされています。昼間は、だいぶ黒い雲で覆われていたのですが、夕焼けも見えています。


(PM)
打ち上げ開始です。
今回の打ち上げは、プログラムNo108番まであり、単発打ち上げ、スターマインが繰り返され、約1時間半の打ち上げです。最大で10号玉まで揚がります。
打ち上げの前に、協賛者名が読み上げられた後に、「それでは、10号1発です。はっしゃぁ~」と、女性がアナウンスし、思わず微笑んでしまいます。

打ち上げは、スターマイン(10~20秒ほど)と4号~10号の単発打ちを繰り返し、最後はお決まりになりつつある、トラの尾を使った3箇所からのワイドスターマインで、終了しました。
ほぼ、予定通りに進み、8時半無事終了しました。帰りの渋滞は、ほとんどありませんでした。

P.S.
この後、3日間をかけ、東北を旅行して、家路に着きました。
総移動距離 1800km

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