全国新作花火競技大会


長野県諏訪市 2002/9/1 19:00~ お薦め度:5 場所取り困難度:3 渋滞度:4


2002年夏・花火シーズン最後の観覧になる全国新作花火競技大会は観客30万人の大きな花火大会です。子連れ花火観覧史上最大の大会です。

身軽だった昔は午前中に悠々と諏訪湖入りできたので、場所取りも駐車場も問題無かったのですが、子連れとなると色々と問題が発生します。花火優先モードとと子供優先モードで色々比べてみました。

花火優先モード 子供優先モード
現場到着 午前中 開始間際
場所取り 簡単 難しい
駐車場確保 簡単 難しい
子供の体力 消耗激しい 大丈夫
子供のご飯 途中で食べる 食べさせてから行く
開始まで 飽きる なんとかごまかす

と、まぁ、完全に相反するもので、どちらを選択しても、なんらか無理する事になり、八方塞状態だったのですが、持つべきものは「友」ですね/ 2組の友人が場所取りと駐車場提供をしてくれる事になり「子供優先モード」で、花火観覧が出来る事になりました。

(PM)
諏訪湖に向けて出発です。例年諏訪湖の花火は、早い時で朝5時には到着していたので、過去に無いゆっくりとした出発です。従って、この時間帯の道路の混雑具合はわかりません。普通に高速道路を使って渋滞に巻き込まれるのも悔しいので、今年から全線無料開放されたビーナスラインを通って諏訪に向かうことにします。
やや風は強いものの快晴の中、ビーナスラインに向かいます。本日は、長野県知事選挙や松本駅~松本城では、サイトウ・キネン・フェスティバルが行われたりとイベントの目白押しの9月初日です。松本の市街地を抜け、山道を直走り美ヶ原に向かいます。車も少なく天気も良いので、気持ちいいドライブです。娘は都合のいいことに、お昼寝中だったのですが、次第に標高が高くなり景色が変わってきた頃、目覚め大泣きし始めました。あやしても、騙しても(?)泣き止まず、ビーナスラインに入ってからも、さらにパワーアップして泣き続けています。具合でも悪いのかと、三峰展望台で車を止めちょっと休憩です。外に出ると、少し機嫌が良くなったので、再び車に乗り込むと、また大泣きです。ビーナスラインからR142に入り下諏訪の町が見えてくる頃やっと落ち着きました。山道で車酔いしたのか?それとも気圧の変化が影響しているか?本人がまだ喋れないだけに、真相は闇の中です。

(PM)
約2時間かけてGochoさん宅に到着し、車を停めさせてもらいます。例年に比べ残暑厳しい日で、Gochoさん宅で少し休ませてもらいます。娘は泣き疲れたのかぐ~スカ寝ています。Gochoさんはすでに現場入りしているようで、奥様のmimiさんとしばし談笑です。1時間ほどすると寝ていた娘が目覚め、しばらくはいつもと違う景色に戸惑っていましたが、慣れてくると、あちこちの物をひっぱり出したりと暴れています。

(PM)
今回は、ありがたい事に、mooraのママ友(注1)に場所取りをしてもらっているので、余裕の会場入りです。ただ確保した場所が「間欠泉付近」という情報しかないので、探さないといけません。あたり一面に敷かれたシートを1枚1枚見ながら進むと、ありました!「高山様ファミリー御一行様」と書かれたシートが・・・

(注1)
同時期に子供を生んだお母さん達は、数々ある子供のイベント(定期健診やら予防接種やら)で出会う機会があり、次第に育児の話しなどをする友達へと発展していく。このように子供を通して友達になった人をママ友達(略してママ友)と呼ばれている。

諏訪湖の花火の日は、北から風が吹く事が多いのですが、今日は台風の影響からなのか、やや強めの南からの風が吹いています。この風向きであれば、メイン会場側が好条件なのですが、機動力が弱い今の状況では、風向きが変化してくる事を祈るしかありません

昨年から有料になった石彫公園の入場券は、この時間でもまだ売れ残っているようです。昨年も最終的に1,000枚売れ残ったようです。

(PM)
場所確保をしてくれたmooraのママ友がやってきました。これで1歳児が2人になり、共に遊び合ったり、好き勝手に別々の方向に逃げだしたりして暴れています。ママ友の子は、どんどんとシートの外に出て行って、隣にいた見知らぬおねぇさんからお菓子をGetしました。

日が傾き諏訪湖が一瞬赤く染まります。

いよいよ、新作花火大会の開始です。

(PM)
諏訪市長の挨拶があり、打ち上げの開始です。が、本部席付近で何かイベントをやっているのでしょうか?チョロチョロと打ちあがって、暫く休んで、またチョロチョロと打ちあがっています。ちょっとじらされた後、開幕のスターマインが揚がります。納涼花火以外は久々なので、大興奮です。
今年も全30の業者が5発の新作花火で競います。プログラムの進行は、競技を5業者*5発打ち上げ→スターマインの繰り返しです。予め打ち上がる玉数が分かっているので、フィルム交換中に「撮り損ねた!」という事なく撮影が行える数少ない花火大会です。が、競技No1の業者が4発しか打ちあがらず、予定がいきなり乱れます 風も元気に吹いていて、大きく右に流れ行きます。競技が始まりまず観客にうけたのが、No3の三遠煙火さんのマジックリングです。時間差で光る牡丹星を使ったもので、「わぁ~」と驚きの声があがります。引き続き、臼井煙火さんの藤の花では、吊物が非常に長い間、燃焼していて、このまま風に流されて下諏訪まで行ってしまうのでないかと思うくらいです。風向きが逆だったらメイン会場上空を漂ったかもしれません。
ここ最近は、私とmooraと娘の3人で観覧に出かけているので、娘がぐずると、どちらかが撮影を中断して相手しないといけないのですが、今日はママ友が代わりに見ていてくれるので、撮影は順調に進みます。しかし、突然、ハプニング発生です!「出物腫れ物所嫌わず」とはよく言ったもので、娘のうんちタイムです。「おっ!きた。大変だー」と大騒ぎです。処理班はmooraが担当になってくれたおかげで、私はチラチラと横目で気にしながら、撮影を続けます。結局、mooraは10業者分くらいは撮影できず仕舞いです。

後半は、女性花火師Exhibition machで、今年は5号玉5発の競技です。5号玉という小さい玉ですが色々凝ったものがある反面、タイトルと花火がいまいちつながらないものがあります。

すべての競技の打ち上げが終わり、審査結果の為に暫く待っている最中、聞き捨てならないアナウンスが流れます。
「湖畔で写真を撮影されているカメラマンの方、後ろのお客さんのご迷惑になりますので、三脚はたたんでください」 確かに先に場所取りをしていた人の前にズカズカ入ってきて三脚を立てるようなマナーの悪いカメラマンもいますが、すべてのカメラマンを排除するような、その言い方はないでしょ。それも3回も繰り返しちゃって。一部の人の為に不機嫌になるようなアナウンスはいかがなものか!

強めの風が、すっかり煙を吹き流しているにもかかわらず、「ここでお空のお掃除をします」と明らかに単なる時間稼ぎのアナウンスがやっと終了し結果発表です。各賞が発表されている中、「準優勝は長野県知事賞として・・・」とアナウンスがあった時、「県知事、今、いないって」と近くの人がつっこんでいます。その県知事選は投票締め切りの1分後には当確が出てる程の圧勝劇でした。

そして、お待ちかねのKiss of Fireです。赤いトーチを持った人が乗ったボートがゆっくりと進み、もったいぶるように、何度も何度もトーチを回して導火線に点火します。今回は、初島からの裏打ちを入れた写真のみを集中して撮影する事に決めていたので、前半は見学です。「ドンド~ン」とお腹に響く水上花火が始まりました。何度、見ても興奮します。そして初島からの打ち上げも始まり、盛り上がりも最高潮です。10号玉まで入る豪華な裏打ちで大会は終了です。

みんな満足気に続々と帰り支度を開始します。そんな中、「まだ、あるんだよ。だって去年あったもん」と後ろの方から女の人の声が聞こえてきます。「嘘だろ。もう終わったじゃん」と、すっかりウソツキ扱いされていますが、そのうちに新作のお約束である煙火師さんからのプレゼント打ち上げが始まります。「1号台の花火師の皆さんありがとうございました」のアナウンスと同時に3号玉程度の十数発の打ち上げがあります。最後に初島からは尺玉が揚がり本当に終了です。

終了後は、Gochoさん宅で休ませてもらい、23時30分頃帰りましたが、国道20号線は岡谷ICに向かう車が2Kmほど、まだ渋滞していました。

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