水輪花火大会


長野県波田町・松本市 2005/7/31 20:00~ お薦め度:3 場所取り困難度:1 渋滞度:2


本日7月30日は、花火大会が一番多い日だと言われています。東京では100万人近い観客が押し寄せる隅田川の花火大会があります。100万人といえば長野県人口の約半分に当たるわけで、東京とはなんとも恐ろしい所です

今シーズン初となる花火観覧です。しかし天気予報は夕方から雨なので、すっかり諦め気分だったのですが、朝からの晴天が夕方になっても継続中で天気予報は大外れのようです

今年の花火観覧も基本は家族全員行動なので、長女(4歳)と次女(1歳)を連れて、moora(嫁さん)と4人で出発です。

(PM)
本日の観覧場所である波田町の扇子田運動公園へ向かいます。会場周辺の道路は、狭いたんぼ道が多いので、駐車場まで一方通行規制になっています。会場すぐ横の駐車場は、すでに満車になったようで、200mほど離れた駐車場に誘導されます。去年も同じような時間にこの駐車場を利用したのですが、ガラガラだった去年に比べ今年の出足は早く、すでに7割ほどがうまっています。ご丁寧に駐車位置まで警備員に誘導され無事到着です。

ベビーカー・夕飯のお弁当・レジャーシート等々、私の撮影機材より多い荷物を持って公園へ向かいます。花火開始まで2時間を切っていますが、公園内はまだまだ空いている場所が多く、好きな場所を選べる余裕があります。

ひとまず仮の観覧場所を決めmooraと次女に留守番をお願いして、長女と二人でロケハンに向かいます。昨年この花火大会に訪れたときには、一般配布用の花火大会プログラムは用意されていなかったのですが、もしかしたら今年は用意してあるかなぁ?と本部席に行き、
花火のプログラムありますか?」と聞いてみると、「はい、どうぞ」と1枚の紙を渡されます。おぉ、今年はプログラム用意したんですね、ありがたい!と、渡された紙をみると「波田さいさい祭イベント内容」って書いてあります。おいおい、これは花火のプログラムじゃなくて、お祭りのイベントスケジュールじゃないですか。「水輪花火大会 20時~21時」って書いてはありますけど、ちょっと違いますよ、本部の方。。。

本部席横には、中をくり抜かれたスイカが並んでいます。ん?何これ? 周りを見回してもなんの説明書きもなく、まさか子供達がふざけて並べてるだけ?でも、綺麗に整列してるところみると、そうでもなさそうです。

よくよく見てみると、上手な彫刻がされています。さすが、スイカの町、波田町ならではの作品ですが、タイトルくらい付けて展示しましょうよ。一瞬、なんだかわからないです

引き続き、会場内を歩いてロケハンです。しかし、まぁ、この公園、電線の多いこと多いことどこに移動しても視界に入ってきます。花火を見るだけなら邪魔にならない程度なのですが、写真だと思いっきり花火を分断しそうです。視界良好な場所を求めて歩いていると、ブランコやすべり台が見えてきました。花火撮影を滞りなく行うには、花火前の家族サービスが重要なので「ここで遊んでいく!」と言い出した娘に、暫く付き合うことにします。沢山の子供達が縦横無尽に走り回って、一見、無秩序に見える光景なのですが、ぶつかったり、喧嘩する事なく、ちゃんと遊んでいる子供達に、妙な関心しながら、しばし私も休憩です。今年から幼稚園に通い始めた長女ですが、友達が沢山来ているらしく次々と声をかけられ、話をしてます。
私なんて誰にも声かけられないのに、顔の広さはすでに娘の方が勝っているようです

30分ほど遊びやっと満足したようで、すべり台をあとにします。ロケハン最後は、露店の集まる通りを通過です。娘は水風船を買って!と言い続けているのですが、幸か不幸か、売っているお店を見付けらないまま、露店通りの終わりにやってきます。ちょっと寂しがっているので、先程から始まっていたスイカの食べ放題コーナーで、黄色いスイカをGetしてあげると、さっきまでの寂しそうな顔はどこへやら、大喜びでパクついています。

公園内をぐるっと一周した結果、結局、仮決定した場所が比較的電線が邪魔にならず、露店や提灯を花火と一緒に写す事が出来る場所って事で、本決定する事にします。

(PM)
留守番していたmooraと交代で、今度は私が留守番です。長女は再びmooraと露店に繰り出していきます。「折角のお祭りだからと、好きな物買っていいよ」とポケットマネーから、1,000円也を提供して、何を買ってくるのかなぁ、「焼きそば」かなぁ「たこ焼き」かなぁ「イカ焼き」かなぁと期待して待っていると、我1,000円は、かき氷1個とスーパーボール3個になって戻ってきました。かき氷は良しとしても、スーパーボール3個って???聞けば1回500円のスーパーボールすくいをやったようで。もっと、使い道あったろうに・・・

今回場所取りしたのがイベント広場のすぐ後ろなので、次々と行われるイベントをゆったり見ることができ、暇な花火待ち時間も楽しく過ごせます。小学校の吹奏楽や消防の音楽隊の演奏、オカリナの演奏、そして、このお祭りの為に結成された音楽青年隊の演奏と続きます。マツケンサンバが演奏されると我が家の子供達もノリノリです。予定されていた演奏終了後、観客からアンコールの声があがるのですが、バンマスが「アンコール曲は用意してません」と会場内を沸かせ和やかな雰囲気の中、イベント終了です。

花火打ち上げまであと10分少々となり、「これから公園内は電灯が消えて暗くなります」と、何度もアナウンスが入ります。

(PM)
ここ数年、シーズン最初はレンズの調子が悪いという、嫌なジンクスがあったのですが、昨晩ばっちり調整してきたので、今日は快調に動作しています。風向きは、完全風上とまではいかず、やや右方向に流れてしまいますが、シーズン初日としてはまずまずです。

花火が1発上がるのを合図に会場の電灯が一斉に消されます。
本日の打ち上げは約1時間で3部構成になっていますが、特に各部毎に違いはなく、スターマインと5発程度の単発打ちの繰り返しになります。単発物は、おそらく最大で7号くらいだと思われます。

とってもほのぼのとした花火大会開始を告げるアナウンスの後、2発のお祝い花火が打ち上がり、スターマインで開幕です。もう何年も花火を見てますが、花火大会開始直後の打ち上げは、特別な感覚が味わえます。この感覚はシーズン初だとさらに顕著で、さっきまで何も無かった空間に、突如として現われるカラフルな花火を見ると、まるで異空間にきたようなゾクゾク感がたまらなく心地よく感じます。
周りの人達も同じよう感じたのか、うぉ~と歓声があがります。7号玉が打ち上がると、その大きさに再び歓声があがります。

単発打ちのプログラムは単調になりがちですが、芯も親星も染め分けられた牡丹、芯入りの冠菊、彩色千輪菊と様々な種類の花火が打ち上がり、見ている人を飽きさせません。


一部の終わりには、ここ水輪花火大会の名物となった、スイカとリンゴの型物が打ち上がります。うまい事こちら側を向いて開くと、「すいかぁ~」「りんごぉ~」とあちこちから声が上がります。スイカとリンゴの型物に続き、キャラクター物の型物スターマインが打ち上がります。かなり多く打ち上がるので、こちら側を向く回数も多く、子供達は大騒ぎです。が、私の後方にいた女性は「なに?なに?1つもわからない」と怒っています

型物に続いて人気なのは、飛遊星を使ったスターマインで、その中でも、ぐっと加速するタイプが特に人気です。加速する度に、「おぉ~、うぉ~」と歓声があがります。

あまり見慣れない物では、大型玩具花火が1セット用意され、巨大なネズミ花火が、空中をくるくる飛び回るのに、大きな歓声があがります。

プログラムも3部後半に入り、「残りあと2つのプログラムとなりました」と会場アナウンスがあり、もう終わっちゃうんだという雰囲気の中、打ち上げが続きます。ところが、ラスト前にしては通常プログラムと変わりない打ち上げで、おかしいなぁと思っていると

「計算を間違えていました。 いよいよ、残りあと2つのプログラムとなりました」

と訂正が入り、みんなちょっと得したような気分で、豪華エンディングに目を凝らします。ワイドなトラの斜め打ちが始まり、演出が派手になってきました。そして、ラストは錦冠の連打・連打・連打・連打・連打・連打です。お祭り花火としては非常に長く、贅沢な乱れ打ちが続きます。最後の一発が打ち上がり夜空から花火が消えかける時、銀冠の一斉が打ち上がります。今回の打ち上げ担当業者のお得意の打ち上げですが、このタイミングが絶妙で、わかっていてもゾクゾクときます。最後は花雷のワイド一斉打ちで花火大会の終わりの告げます。

(PM)
さて、本日はこれで終わりではありません。9時からは、箕輪町で平成14年に結成された「みのわ手筒会」の手筒花火があります。手筒花火の打ち上げ場所は、今いる場所から少し離れているので、片付けをして、すぐにでも向かいたいのですが、夜9時も過ぎると、子供達は眠くなって駄々をこねたり、おしっこに行きたくなったりで、かなり時間をロスしてから手筒の会場に到着です。すでに開始予定時間から20分過ぎているのですが、始まる気配がありません。すると係の方から「手筒花火をやってくれる人達が、今、こっちに向かっているのですが、まだ到着してません。もう少し待ってください」と説明があります。どうやら、箕輪町でも今日がお祭りで、地元で手筒花火をやってから、こちらに向かっているようです。箕輪町と波田町では、高速道路を使って1時間弱かかりますから、移動も結構大変です。

次女は、完全に寝てしまったので、先にmooraと車に戻り、私と長女が開始を待ちます。9時30分になり、そろそろ娘も限界かと、諦めて車に戻り始めたとき、「みのわ手筒花火」とドアに書かれた車が到着します。準備は5分ほどで完了して、手筒花火が始まりました。号令の元、機敏な動きで整列して手筒花火に点火します。沢山の火の粉を浴びても微動だにせず筒を持ち続け、炎が大きくなると会場から拍手が起きます。娘も喜んでるかなと話しかけると、「もう眠い・・・」とヘロヘロになってます。さぁ、これからだという場面だったのですが、帰宅する事にします。

会場周辺の道路は、打ち上げ花火終了後は渋滞もありましたが、すでにそれも解消され、何の問題もなく家路についたのでした。

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