波田・梓川合同水輪花火大会


長野県波田町・梓川村 2004/7/31 20:00~ お薦め度:3 場所取り困難度:1 渋滞度:2


2004年、初の花火観覧です。今年は二人目も生まれ、ますます花火観覧が困難な状況となっていますが、夫婦揃って花火好きときたら、子供にもお付き合い願うって事で、生後2ヶ月半で花火観覧デビューです。本日はGocho夫妻もやってきて、大人4人、子供2人の計6人での花火観覧です。

(AM)
遅い朝食を食べながら、テレビを見ていると花火特集番組が始まりました。東京では本日、隅田川の花火大会が行われるので、それに合わせての番組のようです。花火大会の説明をした後、問題が出題されます。

「これは6号玉と言われる花火玉ですが、実際に空中で開いた時の大きさは何メートルでしょう?」

とんでもない答えを期待したのですが、案外まともな答えが返ってきて、なんだつまらないなぁと思っていると司会者の解説で、

「正解は直径220mです。ちなみに高さは700mまで揚がります」

・・・・

「ん!?、な、な、な、ななひゃくめーとる!? いったい何処までいっちゃうの!それじゃ片貝の四尺玉だよ」と一人テレビに向かい、突っ込みをいれておきます。ちなみに正解は高さも約220mです。

(PM)
Gocho夫妻が、我が家にやってきました。約半年ぶりなので、色々話込んでいると、あっという間に時間が過ぎます。

(PM)
会場に向け出発です。打ち上げ場所は、上高地を源流とする梓川の中州で打ち上がります。西から東に流れる梓川の南側が波田町、北側が梓川村で、それぞれにお祭り広場があります。例年、風は川に沿って緩やかに吹くので、どちらの会場から見ても煙に邪魔されることはないのですが、今年は台風10号の影響からか、朝から強い南風が吹いています。今年ばかりは風上となる波田町の会場からの撮影がよさそうです。

波田町のお祭り広場がある扇子田運動公園の臨時駐車場に到着です。お祭り広場周辺にはあまり駐車場がないのですが、1kmほど離れた場所に大きな駐車場があり、シャトルバスが運行しています。車を停め、早速打ち上げ場所の確認、といきたいところなのですが、会場周辺の河川敷には高い木が生い茂っていて、筒はおろか準備している人すら確認する事が出来ません。情報収集の為、お祭り広場へ行き波田町関係者の方に聞いてみると、「確実な事はいえないけど、大体あの辺かな」と大まかな方向を教えてもらいます。

(PM)
会場には多くの人たちが詰め掛けていますが、場所が広大なおかげで、この時間でも好きな場所を選んで撮影ができそうです。会場を一周して一通り撮影できそうな場所を検討した結果、お祭りの雰囲気も一緒に撮影しようという事で、花火と一緒に露店が撮影できる場所に決定です。先ほど役場の方に聞いた方角に花火が打ち上がる事を信じて、カメラのセッティングを行います。本日は、昨年の暮れに買ったデジカメ一眼レフの花火デビュー日です。レンズは持っているなかで一番広角の19mm-35mmのズームレンズを使います。19mmといってもデジカメに装着すると30mm程度になってしまうので、さほど広角ではありません。セッティングを終え試し撮りをしてみると、ん?なにやら動作が変です。マニュアルモードなのに、AFが動作してます。1週間ほど前に使ったときには、全く問題なく動いていたのに、おかしいなぁと思いつつ、別のレンズに交換すると問題なく動作します。こちらのレンズは、広角側が35mmで、デジカメに使うと55mm程度になってしまい、かなり望遠寄りになってしまいますが、撮影できないよりはましなので、この組み合わせでいく事にします。

打ち上げも間近となり次々と人が詰め掛けて、余裕があった私達の周りにも人が増えてきます。ふと私達の前に陣取った若者グループを見ると、携帯電話のカメラを夜空に向けながら、「この場所で、ほんとに花火みれるんだろなぁ?」「大丈夫だよ。後ろにカメラマンがいるから、ここがベストポジションだろ!」と、私達に期待しています

(PM)
若者の期待を裏切る事なく、予想通りの場所から花火打ちあがりました。打ち上げは3部構成になっていて、1部10程度のプログラムがあり、単発とスターマインが繰り返されます。最大7号玉まで、計2,000発程の打ち上げです。

ほのぼのとしたアナウンスの中、お祝い花火から打ち上げです。三歳になった娘が、みんな写真を撮ってるなら私も撮りたいと騒ぐので、ポケットデジカメを渡すと、しっかり花火を追いかけ、アンパンマン花火をフレーム内に納めています。
花火デビューの生後2ヶ月半の娘はベビーカーに乗って、音にビックリする事もなく、大人しく花火を見ています。

お祝い花火が終了し、いよいよスターマインです。二箇所からの同時打ちで、華やかに開幕です。待っていた観客からも拍手がおきます。単発の打ち上げで7号玉が開くと、その音と大きさに驚きの声もあがります。

風向きは慎重に撮影場所を選んだのですが、地上と上空の風は違うようで、花火が横に流されてしまいます。風が強いため、その流れ方もかなり大きいです。

一部の終わりに、スイカとリンゴの型物が揚がります。打ち上げ場所上流の下島橋に、スイカとリンゴのオブジェもあるほど地元の名産物です。スイカもリンゴも上手に開き、打ち上がる毎に、子供達の「リンゴ!」「スイカ!」の大きな声が会場に響きます。

一部が終了し、やはり55mmでは望遠すぎるので、調子が悪い19mm(デジカメでは30mm)に交換です。相変わらず調子は悪いですが、なんとか撮影はできそうです。

2部以降もスターマイン、単発の繰り返しで進行します。スターマインの最後で、吊り物が登場し、いつもだったら、「あれは、なんだぁ!」と騒ぎになるのですが、今日は、風でどんどん遠くに流れていってしまうからか、いまいち反応がありません しかし、UFOの登場には「おぅ」とどよめきます。

約1時間の打ち上げの最後は、Vトラから始まるスターマインで、最後は、冠の連打、連打、連打、連打で終了です。会場からも大きな拍手がおき、皆、満足そうに会場を後にします。

(PM)
片付けをして駐車場に戻ると、すでに半分ほどの車は、駐車場を後にしています。私が帰る方角は、夜10時まで交通規制だそうで、駐車場を出ると反対方面に誘導されますが、交差点には必ず警備員がいて誘導してくれるので、なんの問題もなく幹線道路に出て、無事家路に着いたのでした。

家に戻りレンズを確認し、AF/MFのスイッチを何回か切り替えると、正常に戻りました。思い起こせば2年前の穂高の花火大会でも同じ症状に出くわし、“カメラとレンズの調子は必ず確認してから撮影に挑む”と自分自身に教訓を残したのですが、2年経ったら忘れてしまいました

初デビューの一眼デジカメですが、いくつかわかった事があります。

1.撮影後のプレビュー機能はOFFにするべし
ファインダーをのぞいている時に液晶が光るのが眩しいという事もあるのですが、プレビューONだと、次に撮影できるまでの待ち時間が、プレビューOFFの時に比べ長くなってしまうので、シャッターチャンスを逃す可能性が増えます。
あと、プレビューを気にしていると撮影に集中できません

2.バッテリーは、1時間程度の花火では、全く問題なく持ちこたえる
バルブ連発の花火撮影でも、1時間程度だったら全く問題なく持ちます。

3.フィルム交換を気にしなくて良い
私の使用している画質設定だと512Mのコンパクトフラッシュで、250枚以上の撮影が可能です。フィルムの時のように、36枚や24枚を気にする必要がありません。

4.現像待ちなしの快感
家に帰ってすぐに確認できる事もよいことです。今までは、次の日の会社帰りにカメラ屋さんに出して、翌々日の会社帰りに受け取るパターンだったので、撮影した時に、あ~だこ~だ考えていても、受け取るときには、忘れてしまっていたのですが、今は即確認で、良し悪しも忘れず確認できるので、花火撮影の腕があがるような気がします。

5.望遠寄りになるのはキツイ
撮像素子がAPS-Cサイズなので、有効撮影画角がレンズ表記焦点距離の約1.6倍になってしまうのは、花火撮影にとって、結構キツイです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする