第22回蔵の町花火の夕べ


長野県須坂市 2008/7/27 19:00~ お薦め度:4 場所取り困難度:2 渋滞度:2


毎年、須坂の「蔵の町花火の夕べ」には行ってみたいと思っていたものの、なかなか日程が合わず、今回が初観覧となります。今回は、須坂に行く目的がもう1つ。それはテレビ番組で紹介され全国的に有名なった親父カンガルーのハッチを見に行くことです。

(PM)
上越自動車道 須坂長野東インターを降り、須坂市動物園到着です。駐車場に車を入れようとすると警備員がやってきて、「この駐車場は、午後4時より花火大会の駐車場になりますので、それまでに出てください」と言われます。動物園に行ってそのまま花火も見たい事を告げ、協力金の500円を支払って、無事停車です。

入園料の大人200円、子供80円(安!)を支払って入場です。すると、まず目に入ってきたのが消防車。どうやら、こちら側の入り口は正面ではないようです。園内の地図を見ながら、いざハッチの元へ!入園料からもわかる通り、須坂市動物園はそれほど規模の大きな動物園ではないのですが、ハッチのおかげで有名動物園です。

さぁ、いよいよ親父カンガルーのハッチとご対面です。
が、寝てました。。。ウワサ通りの親父ぶりです。それも、お腹を出して寝てます。。。なんて無防備な寝姿でしょ!警戒心ゼロです。暫くみていても、全く起きる気配はなしです。
なかなか動かないハッチの寝姿を見ている間に、急激に天候が怪しくなってきます。雷がゴロゴロと鳴り出したかと思うと、あっという間に雨が降り出しました。最初は、夕立だから15分ほど待ってれば止むだろう思っていたのですが、雨足は益々強くなり、雷の音もドンドン大きく近づいてきます。車に戻り暫く様子をみることにします。

(PM)
かなり本格的な降りになってきました。雨足強く、空には稲妻がピカピカしてます。携帯サイトでアメダスの雨量を見てみると、長野県から岐阜県にかけ、かなり広い範囲で雨が降っていますが、徐々に南から雨があがっているようです。こんな雨降りの中、今日の花火大会の警備にあたる人達が駐車場に集合し、カッパをきてそれぞれの持ち場に移動しています。

(PM)
車の中で雨宿りする事、2時間。子供達もこのヒマな状態に飽きてきたようです。「あきらめて帰る」という選択肢もありますが、ここまで待って帰るのも悔しいので、正式に開催 or 中止の発表があるまで待つことにします。雨はピークの大降りが過ぎた感じなので、打ち上げ場所に情報収集に出かけてみます。
広大な観覧場所には場所取りシートが10枚程度で、あと2時間後に花火大会が始まるとは思えない寂しい光景です。露店の方達の話によると、「打ち上げ決行」との連絡があったようで、温かい物(たこ焼きとか焼きソバ)の露店の方は急いで準備にとりかかっています。が、冷たいカキ氷などは、完全に困ったって感じで、「どうしようか?」と話あっています。
一通り会場を下見しましたが、さすがに知り合いには誰にも会わずです。というより、そもそも人がほとんどいません

(PM)
まだ雨は降り続いていますが、開催決定ということでコンビニまで食料調達に出かけることにします。途中すれ違う車が増えてきて、続々と駐車場に入っていきます。コンビニでは、花火を見に来たと思われる人達でレジ前が列になっています。食料を調達し車まで戻ると、西の空がかなり明るくなってきました。もう一度、携帯サイトでアメダスを確認すると、あと1時間ほどで雨雲が抜けていきそうです。

(PM)
昨晩に引き続き、「奇跡」が起きたかも  4時間以上降り続いた雨が上がり、東の山々には太陽の光が差し込み、空には虹が出ています。

さぁ、もう打ち上げまで時間がありません。急いで撮影の準備です。先ほど下見した感じでは、一般の観覧場所では花火に近すぎるようです。距離的には今いるこの駐車場がベストなのですが、花火の打ち上げ筒が全く見えないので、いざ打ちあがってから、「電線や電柱が邪魔じゃん」なんて事が無いことを祈り、駐車場から撮影することにします。
子供達も一人前に、「撮影をしたい」というので、おさがりの三脚とカメラで、シャッターを押せばとりあえず写るところまで、セッティングしてあげます。

19時10分、まだ明るさが残る中、打ち上げが始まります。プログラムは26番まであり、約1時間半の打ち上げです。打ち上げ間隔は他の花火大会に比べ長く、ゆったりと打ち上がります。最大は尺玉まで打ち上がり、納涼花火大会ですが芸術級の尺玉が何発も打ち上がります。
ほんの数十分前までは、雨だったなんて信じられないくらいに綺麗に花火が打ちあがります。煙の影響もほとんど無く、最高のコンディションです。心配だった電線・電柱も大丈夫そうです。

最近の花火大会は、打ち上げ間隔を詰めて次々に打ち上げるのが一般的ですが、今回のように、ゆったりした打ち上げで、1つ1つの作品をじっくり見せてくれるのも良いものです。特にプログラムNo23「マーガレットに愛を込めて」のスターマイン、No24番「芸術玉賛歌」尺玉4発の八重芯、三重芯は、本当にすばらしい作品です。
ラストは錦冠のワイドスターマインで、最後一斉打ちで終わりかなと思った後に尺玉の八重芯を重ねてくる構成で、タイミングを外され尺玉を撮り逃してしまいます。と思ったら、さらにもう一発八重芯が打ちあがり、またまた撮り逃してしまったところで打ち止めです。

今回、初の観覧でしたが、昔ながらの納涼花火大会のスタイルを守っていて、地域に愛されている花火大会なのが感じられ、とても癒され充実した気持ちになります。

(PM)
打ち上げ終了後、自分のカメラ機材の片付けと子供達の片付けと、撤収にいつもの2倍時間がかかりますが、渋滞に巻き込まれること無く、あっという間に高速ICに辿り着き家路についたのでした。

子供達の作品

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