長野県安曇野市 2008/8/14 20:00~ お薦め度:4 場所取り困難度:2 渋滞度:2
第2回の安曇野花火です。安曇野市合併前の穂高町と明科町でそれぞれ行われていた花火大会を1つにして、昨年から開催されている花火大会です。
実行委員長以下、スタッフの人たちの花火に対する思い入れが強く、今後どんどん良くなっていく花火大会だと思っています。昨年は保安距離の関係で尺玉の打ち上げができなかったのですが、今年は観覧席を後ろに下げる事で、尺玉の打ち上げが可能になっています。
(AM)
朝の7時です
スタッフは朝6時から現場にいるということで、ご挨拶に伺います。挨拶だけなら、こんな早くからって行かなくてもって感じなのですが、本日8時半より、地区の野球大会に参加しないといけなく、その前に現場訪問となったというわけです。
早速、実行委員長にご挨拶をして、プログラムを頂きます。打ち上げ場所の情報をGetして、真正面、やや斜めから、手前に露店が入る場所と一通りロケハンをしてみます。
堤防道路の場所取りは午後3時以降で、道路より下は午前10時よりOKとなっています。
(AM)
一旦、花火会場を離れ、野球グラウンドに向かいます。「お盆真っ只中の暑い昼間に野球なんて無理でしょう!」って思ったのですが、「どうしてもメンバーが足りないので是非ともお願いします」と役員さんにお願いされてしまい、地域交流も大切にしなきゃという事で参加を決めました。しかし、前回野球をやったのは記憶も薄れるほどの10年以上前ですし、そもそも思いっきり走った事だって10年以上ない訳で、かなり不安を抱えたままの参加です。
本日、1番の課題は、
「いかに体力を温存して、夜の花火をむかえられるか」
です。
集合時間となり、我がチームのメンバーを数えてみると15人くらいはいます。10代の若者もいるし、自ら進んでベンチメンバーに立候補です。無事2試合ともベンチメンバーとしての参加で、体力温存作成大成功です。チームは、若者の活躍で優勝し(全3チームですが)もれなく勝利の喜びも味わえ、意外にも充実した時間を過ごします。
(PM)
Gochoさんと合流して、再び花火会場へ向かいます。昨年は打ち上げ場所近くに駐車場があったのですが、今年はその場所がグラウンドになってしまった為、使用する事が出来なくなりました。やや離れた場所の駐車場かシャトルバスを使う事になります。まだこの時間シャトルバスは運行していないので、駐車場に停めて歩くことにします。
15時には堤防道路が場所取り解禁になるので、それまでに撮影場所を決めないのですが、今日の風向き予報がよろしくないです。予報だと、18:00は無風、21:00は西からの風、と打ち上げ場所の東側がメイン会場のこの場所では、どこを選んでも煙の影響が出そうです。仕方ないので、Gochoさんと私は別々の場所で撮影して、少しでも煙リスクの分散をはかることにします。
(PM)
場所が決まったので、ある物を購入するために大会本部近くにあるテントへ向かいます。
ある物とは、今年から販売される限定100個の安曇野花火特製ストラップです。事前に安曇野花火公式Blogにて情報を入手していたので、なんとしてでも購入しようと思っていました。家族で取り合いになるといけないので、2個購入です。(案の定、持ち帰ったら、取り合いになりました)販売員の人の話では、私が初の購入者との事です。
無事ストラップを購入した途端、雨が降り出し、急いで車に戻り待機です。20分ほどすると、だいぶ小降りになってきます。携帯で現在の雨の様子を見ると、長野県の広範囲で雨が降っているようです。今は一時的に止んでいるだけで、まだまだ、これから降ってくる可能性はありそうです。
(PM)
空はかなり曇っていますが、雨はなんとか堪えています。シャトルバスの運行が始まっているので、続々と人が集まってきます。堤防道路での場所取りは許可されているのですが、道路の一部は通行用に空けておく必要があり、道路を完全に塞いで場所取りしている人達に空けてくれるよう依頼の場内アナウンスが流れます。
再びポツポツと雨が降り出し、一斉に傘の花が咲きますが、5分ほどでなんとか止んでくれます。
(PM)
天気がよければ、まだ明るい時間ですが、だいぶ暗くなってきます。近くの露店から出る煙をみると、ゆっくりとこちら側に向かって流れてきます。風は予報通り良くなさそうですが、心配な雨はアメダスの降雨状況をみると、もう大丈夫そうです。
(PM)
19時40分、安曇野花火大会長の開会宣言から始まり、役員の方々の挨拶が続きます。
(PM)
消防団のラッパ演奏が終わり、いよいよ打ち上げ開始です。プログラムは5部構成になっていて、各部の間に数分間の休憩が入るだけで、あとはどんどん打ち上がります。
プログラム1番は開幕百玉一斉です。第1回目に続き、開幕からど派手な目玉プログラムです。なにしろ、本日1発目ですので、カメラをどこに向けてどの程度の画角で撮影すれば、撮影できるかは、ある意味、賭けです。打ち上がりを確認してからでは遅いので、真っ暗闇の方向にカメラを向け、シャッターを押して打ち上げの瞬間を待ちます。
そして、
3箇所同時に、ドドーンと打ちあがり、センターでは大玉が豪快に打ち上がります。会場のあちこちで、
「すごーい。」「わぁーー」
と、感嘆の言葉が飛び交います。
写真の方は?っと言うと、惜しい、あと5度カメラを右に向けていれば完璧だったのに、残念・・・。さらに、広角使いすぎだし
プログラム前半のスターマインは、1ヶ所もしくは2ヶ所からの打ち上げで、大玉はセンターからドドーンと打ち上がります。昨年より打ち上げの横幅が広がっているので、左右2ヶ所のスターマインは、写真の構図的に真ん中が空いてしまって、けっこう難しいパターンです。それに同じ2ヶ所使用でも、打ち上げ方にバリエーションがあって、見ている分には楽しくて良いのですが、写真撮影には軽いパニック状態です
開始から20分経過。多彩な打ち上げに翻弄され、しっくりくる1枚が撮れず、かなり焦りモードです。2部の終わり頃にやっと「これなら!」っという1枚が撮れ一息安心です。
プログラム20番と29番は、お祝い花火です。結婚や出産、還暦などなどのお祝いに次々を打ち上がります。お祝い花火の最後に、なっなっなんと、四重芯冠菊が打ち上がります。ばっちり四重芯がみえ、私が今まで見た中でも最高級の四重芯です。残念なことに、芯の部分に煙が停滞してたために、写真はややクリアではないですが、かなりの逸品です。
開始当初から弱かった風がついに止まってしまい、煙が停滞してきます。
「あー、ここで打ち上げられても、花火は見えないなぁ」と思っていると、「煙が掃けるのを待ちます」と会場アナウンスが流れます。さすが!安曇野花火!打ち上げスケジュールより、花火を一番に考えてくれるナイスな大会です。しかし、この後も風がほとんど吹かず、3回ほど打ち上げを中断して煙が掃けるのを待ってくれますが、すっきり見えるまでは空の状態が回復しません。
5部のフィナーレは、横幅フルに使ったワイドスターマインが沢山登場し、ラストは10分間の音楽花火です。どのワイドスターマインも大玉入りで、かなり豪華な打ち上げです。が、やはり煙が邪魔をして、見ているぶんには良いのですが、写真がすっきりしません・・・・
いよいよラストの音楽花火。10分間、打ち上げが続くので、最悪、煙で何も見えず・・・を覚悟します。
が、まさかの奇跡が!! 私の後ろから、風が吹き始めました
踊る大走査線のテーマ曲が流れ、打ち上げ開始です。派手にVトラが打ち上がり、諦めていた煙は対岸に向かって流れていきます。「キターーーー」って心で叫び、これからの10分間(全4曲)に期待です。ここ数年間で音楽花火のレベルが一気が上がり、気持ちいいシンクロ具合です。使われている曲それぞれが、全体の流れを上手く構成していて、見ている人たちは音楽花火引き込まれていきます。3曲目の静かな曲に合わせた品のある打ち上げのあと、いよいよラストへ。軽快なテンポに合わせ、3ヶ所から錦冠菊が打ちあがります。早くなる曲のテンポに合わせ、打ち上がる玉も3号5号と大きくなり、さらにテンポが速くなると、7号8号そして尺玉が次々と打ち上がり、シャッターを押したまま戻すの忘れるほど見入ってしまいます。ここまでやるかーと思わせる連発に、会場からは大きな拍手がおきます。
(PM)
予定より25分ほど遅れて打ち上げ終了です。中盤の煙で作品として撮れた写真の数は少なかったですが、目玉プログラムの撮影が出来て満足です。Gochoさんとは別々の場所で撮影したので、お互いの写真を見せ合いながら1時間ほど語りあって駐車場出発です。道路は車の量が多いものの、大渋滞にはなっておらず、比較的スムーズに帰宅できたのでした。